finish!!!!!!!!!!!!!

ついにこの日がやって来た。
設計の最終日。
それはまるで受験の終わる瞬間のような、
あるいはあの地獄の夏合宿の終わる瞬間のような、
今まではりつめていたものが爆発し、
背中にどっしりのしかかっていたものが無くなる瞬間だ。
昨日は夜10時半まで学校の製図室で作業。
別に学校に泊まるのもありだったけど、
家のPCを使ってプレゼンボードを作る必要があったので帰宅。
でもそこからがキツイ。
朝4時を目安に完成を目指していたが、
まさに「力尽きた」という表現が正しい。
ぱたっとPCの前で寝こむ。
4時に起きるもののまた力尽き5時半に寝る。
6時半に起きて学校へ。
なにしろ模型写真を撮るのに模型が学校にあるからね。
昨日の日が出てるうちに模型を完成していたらそんなことにはならなかってたけど、
まぁこのハードな日程もしょうがない。
肩や膝や腰は連日の作業で悲鳴を上げている(模型作る姿勢とか結構ツライものだ)。
そして1限の時間に学校に着き、
模型をさっそく撮る。
しかしあいにくの曇り空で、はっきり言って模型写真は暗い。ひたすら暗い。
しょうがないけどそんな感じで撮影終了。
急いで先輩のうちと学校のPC室で昨日作り終わらなかったボードのタイピング作業。
13:00の提出まで残り2時間。
焦って焦って何とかボード(原案)完成。
先輩の家で模型写真の取り込み。
再び学校へ行ってボードを打ち出し、
切り張りでプレゼンボードを作る。
残り15分、友達のヘルプもあり何とか完成。
汗だくで提出の部屋へダッシュ
間に合った!!!完成した!
そして結果は・・・・
・・・・・
なんと優秀者(各班2名)に選ばれたのだっ★
まさか俺が選ばれるなんて!!!!
でも嬉しさの反面、同時にプレゼンへの不安と緊張が襲い掛かる。
優秀者は先生、学生の前でプレゼンをするのだ。
先週は版ごとだから先生も一人、学生も班のメンバーだけ。
でも今回は大勢の前で!責任は重大だ。
チキンな俺は落ち着きが無い。
前の発表者が発表している間もドキドキが止まらない。
ついに俺の番。
もう頭の中は真っ白。言葉も詰まるし、ガチガチでテンパる。
とにかくテンパってる!キョドってる!!ピヨってる!!!
発表4分、質疑6分だけど、全然時間足りない。
肝心なことは言えたのか言えないのかわからんけど、
先生にダメだしされ、幕を閉じる。
反省点はいっぱいある。
だから次はもっと良いもの、いいプレゼンがしたい!
そのためにはまた優秀者に選ばれる必要がある。
並み居る強豪を倒さなければならない。
なんだか疲れたけど、次への意欲も出た!
なんて去年の後期もそんな感じで次頑張ろうって思って、
結局今年は設計で鬱になってた俺だけど(笑)。
でも建築家の子供だったり、明らかにセンスがある人たちと違って
俺には才能なんてないって思ってた。
それでもセンスだけじゃない、努力すれば結果は出るんだって教わった気がする。
妥協すれば先週からほとんど何もしなくたって提出はできた。
そしたらテスト勉強もゆっくりできただろうし、
たっぷり寝て風邪だってひかなかったかもしれない。
でも俺はあえて残りの時間で、模型や図面に色塗ったり家具作ったり
他の人が見たら重要ではない作業もやった。
それが最後に残れた理由かもしれない。
たまたま先週勘違いして模型をほぼ仕上げたこともあるけど、
後の一週間一生懸命やったことは無駄ではなかったと思う。
今回選ばれたことはすごい自信にもなるし、
設計という分野をあきらめかけていた俺にとって大きな意味を持つかもしれない。