試合はいかに 5/53日

事件は起こった。
人生20年、これほど寝苦しい夜はあっただろうか…


2時くらいに寝る。しかし…
暑い…暑い…汗が…
家主「クーラー入れる?」
俺 「お願いします…マジ暑い」
(ピピッ)
(ブオー)
エアコンから風が出るが、しかし…
俺の心の中「男4人で寝てたらクーラーかけてもこんな暑いのか?」
俺の心の中「みんなフツーに寝てるな。俺だけこんな汗だくだけど、おかしいのかな?」
いっこうに涼しくなる気配はなく、むしろ以前より暑くなっている。
汗は全身から昨日の昼間のサウナのように吹き出る。
首筋や顔はベッタベタ。寝れない…
俺の心の中「何か友達にクーラーかけてって言っておいて、
      それ以上注文するの悪いよな。しかし設定温度はいったい?」
30分ほどが経過し…
俺の心の中「やっぱ無理。この汗の量やばいって。俺病気なのかな?
      あぁ時間だけが過ぎていく。
      試合前なのに寝れないよ。もう明日無理ジャン。あぁ〜」
俺の心の中「いや、これはおかしい。きっと外の方が涼しい。何とか脱出できねぇかな。
      そうだ、車で寝よう。理由は…バイト先探す途中で銀行のカードなくして、
      探しに行ったことにしよう。そんでそのまま車で寝たってことにしよう。
      でも、家の鍵開けたら閉めなきゃだよな、誰か起きてくれないかな…」
いつの間にか気を失ったように眠り、1時間ちょっと経過…
俺の着メロ、あゆの新曲がなって目が覚める。
俺の心の中「せっかく寝れたのに起こすなよ〜(涙)」
気付くとTシャツはビショビショ、全身が最大級にべたべたしている。
手探りでバッグから汗拭きシートとうちわを取り出しわずかな抵抗も無駄。
ベタベタはとれず、とりあえず着替える。
寝る格好としては最大に肉抜きした軽装備だけど。
また30分以上もがき苦しんで再び眠る。
5時になってまた目が覚める。部屋はトップライトの光で明るくなり始めた。
また一段と暑くなっている。気温はおそらく32度を超え、
男衆の汗で湿度は100%に近いくらいまで達していたのではないか。
不快指数はMAXであることは言うまでもない。
わずかに感じるエアコンの風が冷風になることを信じて耐えていた。
家主「暑いよね?温度下げる?」
俺 「マジ頼みます!」
(ピピッ)
(ブオー)
(シュー)
しばらくすると風の音がやみ、静寂に包まれた。
この風さえも止み、希望は奪われた。
少年K「(無言で俺の方を向いて、手で必死に仰いでいる)」
俺  「……」
俺の心の中「これってもう地獄!?こんなつらい夜はなかった」
家主「……あれ、止まっちゃった。間違えたかな」
(ピピッ)
(ブオー)
再び微々たる風が流れ出したものの、一向に冷たくなる気配もなかった。
そしてまた数十分が経過し、再び眠りについた。
俺の心の中「次に目が覚めるのは6:45だな、きっと」
その通り、次は6:42分に目が覚める。
予定では7:10起床予定だがもう寝れない。
みんな「暑い〜」
俺  「窓開けた方が涼しいんじゃん?」
その通り、廊下なんかは遥かに涼しかった。
部屋が明るくなって初めて気付いた。
家主 「何でこんな暑いんだろう?あれリモコンが…」
みんな「暖房になってるやん!!!
家主 「ごめん、気付かなかった…」
なんと俺たちは誰もそのミスに気付くこともなく、
滝のように汗を流し、5時間くらいを過ごしたのだ。
設定温度は22度。それなのにこの気温おかしいからっ!!
まったく馬鹿です。でもなかなか人の家行って言い出すこともできず。
ってことで、ただ寝るだけなのに朝から野球やった並みに汗かいてました。
こんな寝苦しさ今まで味わったことなかったし。
ハードな一日。
前日入りしたのに結局睡眠不足って意味なくね!?(笑)


さて起きて部屋も自然の風が通るようになって、
友達のお母さんが朝食を作ってくれた。
そしていざ出発。
若干(?)予定時間より遅れたけど、まぁ全然間に合うだろうと思っていたが…
何とフツーに渋滞!!!またこのパターンか!
そんなこととはうってかわって、車内はまったりムード。
恋のマイアヒをリピートで聞き続けた。ハイテです!
明らかに間に合う気配なくなってきても、焦らない。
前日入りしたのに結局遅刻って意味なくね!?(笑)


やっとこさ試合にたどり着いた。
そこでさらに珍プレー!
何と…会場にセルがいた!!!!!!!!!
セル早○田でバレーサークルだったらしいね、
おととい電話したけどまさかこんなとこに!?


試合開始。1試合目は日大戦。
1セット目、相手が浮き足だったところを狙ってあっさりセットをとる。
しかし終盤見せた相手の粘りは、試合が一筋縄でいかないことを物語っていた。
2セット目、出だしにつまづき相手に大量リードを奪われる。
10−5から11−10まで追いつくものの17−10に再び突き放される。
その後怒涛の追い上げで粘るものの、24−20とセットポイントを奪われる。
バレーでこんなに連続失点・得点が続くのも結構稀かな。
というか、7点差くらいつくと、明らかにその感じでゲームが終ることが多い。
さらにセットポイントで4点差あったらほぼ間違いない。
うちのチームは平均年齢が高く、俺を筆頭に3セットを戦い抜く体力はなかった。
どうしてもこのセットで決めたい!!!
気持ちが一つになって、何と…
大逆転勝利を収めた!!!
高校時代も20−24をひっくり返した試合は記憶にない。
終ってみれば26−24。見事なシーソーゲームであった。
いや〜これにはホントに驚いたよ、興奮したね。
かなりメモリアルゲームになる、俺の中で。


しっかし1試合終って体力を使い切った俺は
試合の合間、立つこともできないくらい疲れ果ててました。
だめだねぇ、体力ガタ落ち!!!
数時間後、何とか回復して2試合目開始。
3チームのうち上位2チームが本戦に進めるんだけど、
とりあえずこの時点で2位以上が確定。
しかし相手の方が一枚上。
あっさり1セット目を落として、
2セット目とうとうセッター降板(涙)。
慣れないライトで足引っ張ってしまった…。
てことで、2セット目も完敗。
2試合目はボコされた感出てたね。
でもサークルの方針が2位リーグ出場目標ってことだから、
万事オッケーらしいよ。
そんな感じで、車で途中まで帰宅。
俺は今いつもの友達の家にいます(笑)。