ぽいっ

なぜ人は簡単に道にゴミを捨てられるのか・・・




夜、駅前で信号待ちをしているとき、横にいた自転車に乗った男の手から放たれた火花を見つめたまま
ふと彼は心の中で思った。


そのポイ捨てされたタバコはほっとかれるか、あるいは清掃ボランティアに拾われるか、
あるいは何かの動物に間違って飲み込まれるか。。。
少なくとも土にかえるのには長い時間がかかるであろう。


人はポイ捨てを何とも思わないのか。
我々はゴミを捨てるな、と言われているのではない。
単に「捨てるべきところに」捨てろ、ということだ。


そんな当然のことができない。
また、takeは環境とからめた話がしたいだけか、と思うかもしれない。
でもポイ捨てするような人間には、温暖化がどうのなんてことは言っても無駄だ。
それぐらいはわかる。


しかしどこだろうと構わず捨てる無神経さは何だろう。


生田の川を見て、悲しくなる。
あの川は全ての人から見放された。
川の上にかかるぐらいまで駐輪場を新設したことからも
行政でさえももはや川だと見なしていないのだとわかる。
あの川を周囲に見せたくない、とでも言うかのように・・・
もはやあれは死んだ川だ。
たまにカモが水浴びをしているが
おそらく餌となるようなものはない。
ホントにひどい扱いをされている。


ポイ捨てする人間は、自分の住む場所を汚くして何も思わないのか。
自分の部屋の掃除さえできない俺に言われたくはないかも知れないな。


「だれかがゴミを拾うだろ」なんて江戸時代レベルの話はもはや通用しない。
環境問題は「誰かがやってくれるだろ」「俺が守ったって周りもやってるから無駄」なんて
レベルの話がとぶことは当然かもしれない。
だから環境問題は解決しないのだ。
人間に奥深くにべっとりとこびりついた甘えなのだから・・・