ぽんぽこ

今日平成狸合戦ぽんぽこをテレビで見た。
多分昔テレビで見たはずだけど、
メッセージ性の強さに驚いた。
舞台となる多摩ニュータウンと言えば
もはや当時の面影はなく、
すっかり寂れた街になったと聞く。

開発と保全…即ち環境問題の一つ。
狸の立場から描くことで視聴者に何か気付かせようという思いが伝わって来る。


思えばトトロを見たときもすぐブログを書いたが
ジブリシリーズには密かにそのような環境へのメッセージがある気がする。
トトロが一瞬で作った森や、
ぽんぽこで狸たちが最後に作った里山の風景は
まさに日本人の原風景と言える。
誰もがこんな風景に懐かしさを抱き、
決して便利さばかりが良いのではないことを感じるのではないか。


私たちは金を貯めて家や土地を買うことができる。
しかしどんなにお金があっても
目の前の狸一匹さえ守ることはできない。
どれほど金儲けができる仕事でも
大切な生き物を殺すことに繋がるような仕事には絶対つきたくない。


環境を守る、その中には生物たちが快適に暮らせるような地球を取り戻す、
そんな目的もある。
ちょっと最近忘れかけてたことが思い出せた。




ただし企業ってのはお金のために動くものであり、
それは仕方のないことなのだ。
お金は人を相手にして初めて得られる。
つまり生物相手に仕事しても儲かるもんじゃない。
でも、多くの人に気づいてほしい。
生物がいて初めて私たちが暮らせるということを。
生物がいない世界とはこれほどまでに虚しいということを。