晴れのち雨

今日、年にそう何度もないほど爽快な目覚めを味わった。
夢から現実へはいつも不快感を味わいながら引き戻されるものだ。
ところが今日は…


(中略)…俺は何人かでカラオケに来ていた。
その中には気になるあの子もいた。
俺はEXILEの「FLY AWAY」という曲を選択、順番を待っていた。
やけに待ちが長くて1時間以上待たされていた。
するとあの子はカラオケボックスで寝始めた。
俺の番になる寸前、彼女は起きて帰るそぶりを見せた。
俺はキレて
「いいからそこに座ってろ!俺の歌を聞け!」
並みに言って、いつもよりはるかにオンチでガラガラ声で歌い始めた。
しかもいつのまにかカラオケボックスの壁は消え、学校の廊下のような場所で熱唱。
歌い終わると彼女は俺に振り向き、めでたしめでたし。
きわめつけに最後付き合った記念に写真を撮ろうってことで、
俺と彼女二人で手をつなぎ、そばにいたN先輩にカメラを渡しパシャリっ…


フワーッと画面が白くなっていき、気付くと俺は自分のベッドの上にいた。
なんかナチュラルに現実へ戻ってきた。
しかも記念写真のシーンって俺の部屋っぽかったし。
そして時刻は6:37くらい。いつになく爽快で、早起きサンです。
まぁ客観的に言えばこれって妄想なわけだけど、
こういう幸せな夢は何度見てもいいものですよね!


さてそんな目覚めのいい朝から1日は始まり、
サークル行って今日は燃えたね!!!
昼飯ガストで食べて、フツーに帰るつもりが先輩の誘いでカラオケへ!
…あれっ、この展開ってもしや!?
とりあえずあの子もtelで誘ってみたけど残念!
けど、再現ってことで「FLY AWAY」を選択。
バレーのせいか、微妙に声ガラガラ。これも少し当たってたな、夢が。
てかカラオケ自体5月か4月以来じゃねぇの!?
夢って不思議なもんだよ。


さてさて、今日の話はこれで終わらない。
ガストに着いてケータイを開くところから始まる。
「ゲッ、何か気持ち悪い留守電が入ってるんだけど!」
それは見知らぬ人からの架空請求
今流行りの「振り込め詐欺」みたいな架空請求
もちろんtakeはある一件以来アダルトサイトなんて一切関与してません!!
なのにおっかしいなぁ、身に覚えないんだけど…
まぁシカトすんべよ。と思ってたら、
「てめぇ、金振り込めよ!15万早くしろよ!
てめぇの顔も住所も名前もわかってんだよ!××○○だろ!ぶっ殺すぞ!」
えっ、えぇぇぇぇぇっぇぇーーーーー
(名前バレてんの!?ウソだろぉぉぉぉ!!!!マジやべんじゃねぇの!?)
ピュアであり、チキンであり、心配性であり、被害妄想の激しい俺は恐ろしい妄想を描き始めた。


名前バレてる→ホントに住所もバレてる→家に押しかける
→テレビで見るような借金取りがドアをガンガン蹴って大声で叫ぶ
→そのうち頭に血が上った借金取りが我が家に火を放つ
あるいはうちの犬をまずしばく
あるいはうちに発砲し、我が家に忍び込み金品を値こそぎかっぱらっていく
あるいは家族を皆殺しにされ、俺は孤児としてこれからの人生を…
まず大学辞めて、仕事探して、社会に何の光も見出せず死んでゆくのか
俺がケータイを持ってしまったことで親を殺す事になってしまったのか


それだったら15万素直に払っとけば良かった…家族や財産を失うなら15万は安い方だ。
あぁ、家帰ってちゃんと家がそこにあるだろうか??
犬が玄関前にさらし首になっちゃいないだろうか!?
そんな不安を抱きつつカラオケへ。
友達は「こんなの良くある奴じゃん、シカトすりゃいいよ」って
励ましてくれてるけど、俺ってホントこういうの引きずるタイプ。
一刻も早く帰って家を守らないと…
とりあえずカラオケ終わってからケータイショップ行って聞いてみよう。
だって名前バレるなんて、アダルトサイト見てもいないのにそんなことあるのか?
ってことでケータイショップ行って相談。
「ん〜微妙ですね。フツーこういう業者はケータイ使わずに会社の電話使うものですけど」
言われてみれば確かに。しかも相手は振りこみ先を言ってはいない…
でも怖いから一応消費者生活センターの番号やらを聞いておいた。
さすがに警察に行くのもなぁ。
まだこの電話かかってきたら考えよう。
そう思って再び帰路につく。
その途中改めて留守電を聞いてみる。
ん?何かこのしゃべり方知ってるような…
あっ、同じ野球チームの彼か!?
とりあえず他のメンバーに確認。てかそのメンバーも彼と今日昼ごろ一緒にいたらしい。
3回ほど電話してやっと自白した。
みんなでぐるになってドッキリ作戦だったらしい。
明日の試合でその秘密をばらす予定だったのだそうだ。
ってことで今日の午後はそのことでだいぶ精神的にやられたが、
ひとまず一件落着!!!
当の本人からはその後何度も電話が来て謝られましたとさ。