パパとムスメの2日間

2日間限定でパパになりました☆


昨日、ビオトープの講座の修了生が卒業後初めて集い、
情報交換をしたり、今後の連携等について検討するという会があった。
僕からすれば周りはみんな先生で、環境業界第一線で働く人ばかり。
刺激的な一日となった。


この集いには、いつもお世話になっている宮城県田尻の小野寺さんもいらしており、
お子さんを二人連れての参加であった。
0歳の長男から手が離せないということもあり、僕は4歳の長女の子守を任されたのである。
ビオトープの集いは大人の時間ということで、子どもは我慢を強いられた。
今日は我慢したご褒美に、水族館に連れて行ってあげるという約束。


この二日間のパパ体験で、何だか考えさせられることが多かった。


抱っこを長時間するということがこんなにつらいものか、と思ったり、
何度もいじけられて、子どもは難しいな、と思ったり、
電車では意外にみんな席を譲ってくれたり。


でも何より、親一人で子どもを一人見ることでさえ、すごく大変なんだってのを実感した。
あっ、少子化ってこの社会ではごく自然な流れなんだなって、ふと思ってしまった。
表面的なことかも知れないけれど、
核家族化で世帯の人数が減れば、子どもをみる大人の数は減る。
お母さん一人ではやっぱり一人が限界。
誰も手伝ってなどくれない。
時には親だって子育てのお休みがほしくなるかも知れない。
そんなときに任せられる人…かつて祖父母や隣近所が補ってくれた部分、
やっぱり1.5人くらいの大人で一人の子どもを見るような社会にならなきゃいけないのではないだろうか。
今日の僕は0.3人分くらいの働きだっただろうけどね。


先日、たまたま帰りのラッシュ時に東海道線に乗る母子を見かけた。
電車に乗るとベビーカーをたたみ、倒れないように気をつけながら、
片手で赤ちゃんを抱いて座る。
でもやがて赤ちゃんが泣きだしてしまう。
ラッシュ時の電車内、なんとなく嫌な雰囲気になってしまうもので、
せめて誰かがベビーカーを持ってあげて、お母さんの両手を自由にしてあげたら
少しは楽になるだろうに。
誰かがお母さんに話しかけてあげて、安心させてあげられるのなら…
混雑した車内で、誰しも余裕などない。残念だか僕も例外ではなく。
むしろラッシュ時は子どももお年寄りも電車など使うな、
というような暗黙の了解があるようにさえ思う。


大人でさえが息苦しい街は、子どもにとって住みやすい街であるはずがない。
大人が余裕を感じられない空間は、子どもに安心を与えられる空間であるはずがない。
少子化は社会全体の問題である前に、僕ら一人一人の心の中の問題でもあるのではないか。
子どもを大切にしない社会に、明るい未来なんて来ないな。。。
何か政治家のキャッチフレーズみたいだけど、そんなことを感じていた。


少なくともまちづくりをかじった人間として、
子どもを安心して育てられるまち、子どもを地域みんなで大切にするまちを
しっかり取り戻していかなきゃいけないと思った。



最後に、田尻で僕が小野寺家でお世話になって、
逆に東京に小野寺さんが来るときは僕が力になってあげられる、
こういうことはすごく大切にしたいなぁと。
さんざんお世話になってるから恩返しなんてなかなかできないとは思うけど、
頼ってもらえることは幸せなことだと感じている。