冬の森散策

恒例となった小学生との森歩きも、今日で4回目。
今年の漢字「変」にちなんで、
個人的には冬をむかえた森の変化を見てほしいなぁ、
なんて思いながらの参加。


先生方からもたまにはのんびりと遊んでほしい、
ということで、今回は僕も森を子どもたちとゆっくり回った。
途中で今まで行ったことがない藪に突入したい!
という子どもたちが出てきて、少しだけ藪の中へ。
ササが背丈ほどもある藪をすすんでいくと行き止まりになってしまったが、
そこには草をかきわけるように小さな道が。


子ども「takeちゃーん、まだ先に行けるよ」


take「それは獣道だよ。タヌキなんかが通るのかも知れないよ。」


なんて言ったら子どもたちの食いつきがやたらといい!
獣道をたどっていくとしたら、それは子どもの特権かもしれない。
次回は獣道に入ってみるのもありかな?
生き物にとっては迷惑なのだろうか?


そして期待していたのが、落ち葉が落ちて
日が射す明るい森の姿と、野鳥。
落葉樹が多い場所が明るい!ってことに子どもが気づいてくれていたらいいな。
残念ながら野鳥は子どもたちの気配を察してかずいぶん遠かった。


それにしても子どもたちの観察力に驚かされることが今日は多かった。
僕一人で見つけることよりずっと多くのことに気づく。
キノコ、腐りかけの枝、虫やセミの抜け殻、木の実…
ん〜やっぱり子どもの力って計り知れないな。
負けないようにしないと。


さらにうれしいことに、子どもたちの代表が瀬谷区の学校の集いで
市民の森の成果を発表してくれたそうだ。
僕の授業を受けて、彼らなりに(先生の思惑?)アレンジして、
彼らの言葉で学んだことを形にしてくれた。
僕の授業が一方通行でなく、子どもたちの中で消化してくれたのかな。
「森に対してできることを考えました。
森にあるすべてのものがつながっているので、はっぱも土も持ち帰らないで、
ゴミだけは持ち帰ります。」
と堂々と宣言してくれた。
きっとこれから先もこの思いを忘れずにいてくれる気がする。